課題管理サービスについての所感
世の中便利になり，課題管理のためのソフトウェアが多数あります。
今回はそれらのソフトを比較した結果をまとめます。
対象読者
- 個人開発者(~5人程度)
- チームで作業をしているときに，他の人が何をやっているのか気になるが可視化されていないので困っている人
課題管理システムとは
まず課題管理システムについて簡単にまとめます。詳しくはwikipediaとか読んでね。
課題管理システムとは、課題(バグ)を管理するシステムのことで次のように表されます。
- ITS = Issue Tracking System
- BTS = Bug Tracking System
このシステムで解決したい内容は次の項目が多いです。
- 情報の集約
- どのような課題があるのか(バグ/改善など他の人が何を考えているのか)
- 課題がどのような状態であるのか(未着手なのかもうじき完成するのか)
- 課題に対してなにをしたのか(どのような手段で課題を解決したのか)
- 課題に対するアクションの通知を楽にする
- エクセルで管理して差分を伝える手間
なおこの手のシステム、一見面倒が増えるだけの物となります。
そのため作業者によっては、とことん更新してくれません。
しかし、そこで諦めずに手を変え品を変えながら必要性を伝えて根気よくお願いする必要があります。
話がそれてしまった。
まとめ
| サービス | ポイント |
|---|---|
| ソース管理に付属のissue機能 | ひとまず観点に管理したい |
| redmine | 無料, 非公開, 自鯖で管理したい(しかしgitlabが良くなってきたのでかなり微妙) |
| youtrack | ちょっと凝って管理したい。Jetbrains好き |
| jira | ちょっと凝って管理したい。Atlassian好き |
| Asana | 非エンジニアとも作業する |
結論としては、ソース管理に付属のissue機能が使えるならそれを使う。
もうちょっとしっかり管理したい/趣味人ならyoutrackかjira。
ソフトウェア開発ではない場合はAsana一択(タスク管理だけならこれが分かりやすいように感じました)。
redmineはアップデートが大変なのでもう時代ではないのかなと。
ソース管理に付属のissue機能
だいたいこれでよいです。github, gitlabなどなかなか良くなっているので小規模な場合は事足ります。
ただgithubはpublic専用ですし、gitlabには草生やせないので使えないとかあると他の候補が光ります。
redmine
古くから伝わるOSS。今これを選ぶ必要性はそれほどないかと。
良い点がたくさんあるのですが、個人開発者としては次の点がネックとなるため(システムとは関係のないところで)お勧めできません
- アップデートが面倒
- 過去に3度実施しましたが毎回手順を忘れる上に間違えるのでやり直す必要があり大変な記憶しかありません
- サーバを立ち上げる必要がある
- 勉強のカタテマなら良いのですが、そうでない場合はお金がかかるだけです
- セキュリティとかも考えないといけないし結構大変
- 開発者が少ない
- らしい。この期にコミッタ―になるという選択肢もありますが、私はrubyが書けません
youtrack
jetbrainsの誇る課題管理システム。3人まで無料。
込み入った設定をするのが難しいのですが、jiraが10人まで無償化(2019/9)するまでは最強でした。
まああえてこれを選ぶ必要性は感じませんが、趣味人としていろいろ使いたかった結果使ってみています。
jira
みんな大好きatlassian。2019年より10人まで無料となった。
いいのだけれども，他との差別化は難しい。好みで選ばれるサービス。
Asana
見やすい課題管理サービスを探していました．その結果選び抜いたサービスがこれ。
ポイントは以下
- 見た目がきれい
- 分類を簡単に共有できる
- 動作が軽い
gitホスティングサービスとの連携は出来ません、別のWeb連携サービスを用いて連携することは可能ですが、運用がちょっと難しいですね。
そのためBTSとしてはとても選択すべきではないのですが、それ以外のUIは洗練されているように感じており
ソフトウェア開発でなければ恐らくこれを選択します。
どのように洗練されているのかは、、、いつかまとめるかもしれません。
その他
検討はしたが採用していない者たち。
- gitLFS未対応だったので没(検討当時でありその後の対応は調べていません)
- 課題系もbitbucketとの差がそれ程感じられなかったので乗り換え先にはならなかった
- 悪くないUIだがAsanaのほうが好みだった
- それなりに頻繁にアップデートがあるのでちょっといいかもしれないということで、完全な個人メモに使っています。いい感じに使えていたらそのうちまとめます。